2013年11月30日土曜日

坂の上の

いつもと違う道を歩くとわくわくする。
家の近くのはずなのに、まったく知らない景色。

だいたいあの辺のはずだという
目的地までのおおよその方角だけで歩いていた。
途中で竹藪に囲まれた細道に入ったり、
坂の上をのぼったり、どっちの道が良いかを選択しながら。

舗装された、踏み固められた道もいいが、
わくわくするのはほとんど誰も通っていないような道だ。
道のないところをかきわけていくのが好きだ。
不安もあるけれど、方角さえなんとなく見当がつけば後は進むのみ。

恐らく左の道が正解だと思いながらも、
行ってみたい、見てみたいという理由で右の道を選んだ。
あの坂の上に行ってみたいと思わないか。
あの坂の上に見える雲を目指して、
この手を伸ばしてみたいと思わないか。
 そんなことを考えながら。

人生を語れるような年でも、経験もしていないが
こんなものなのかもしれないなどと思った。
すくなくとも、自分はこういうわくわくすることが好きなのだ。
凝り固まるのではなく、自分を使い果たしたいのだ。

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