2013年11月14日木曜日

読書について

迷った時は読書をするようにしている。
本は何でもいい。
迷った内容によって異なる。

ショーペンハウエルの「読書について」によれば、読書とは他人の頭で考えることであるという。
ショーペンハウエルはその行為を否定的に書いてはいるように見受けられるが、私には良くないこととは思えない。

残念ながら私は頭をひとつしか持っていない。それもたいしたことの無い頭だ。
そんな人間が読書をすることで他の視点から物事を考えられるようになる。
他の観点から考えを繋げられるようになる。

例えば当Blogのタイトルとなった自省録に関して言えば
マルクス・アウレリウスは2000年も前の人だ。
学校の、試験の歴史で学んだだけならば彼は遥か彼方の偉人という認識でしかなかった。
今とは時代も違うし、彼とは置かれた立場も違う。
だから彼から学ぶことがあるとも思わなかった。

しかし、彼の書物、考えたことに触れることによって非常に彼が身近になったのだ。
彼もまた人間だった。
朝に弱く(そうとれる記述がある)、迷い、悩む人間だった。

人間は今も紀元前も変わらない。
だからこそ歴史は学ぶ価値があると思っている。

君は書籍を読み、知り、考えるとよい。
他人の頭でもいい。その苦悩を共有するといい。
それはきっと君に深みを与えてくれるはずだ。

読書は知識だけのものではない。考えるということそのもの。
頭の中にぱっと光を灯してくれる行為であると思う。
だからこそさーっと一冊を終わらせることはもったいないと思っている。

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