2013年12月22日日曜日

勝敗について

現在、塩野七生氏の「ローマ人の物語」を読んでいる。
第4巻「ハンニバル戦記」より思ったことを記載する。

勝利とは何か。
二つの国、勢力、組織、人が勝敗を決する行為に陥った際、
何を持って勝利とするか。
ひとえに、自身が成そうとする目的は何かに拠る。
よって、雌雄を決する前に決めなければならないことは
自身の目的の明確化。

ここで”勝つこと”を目的としてはいけない。
何かを得る、何点取る、等可能な限り具体化すること。

勝敗と目的は切り離すべきではない。
秋山真之の言葉にも以下がある。
"敗くるも目的を達することあり。勝つも目的を達せざることあり。
真正の勝利は目的の達不達に存す。"

目的を達することが出来たかどうかが勝敗である。
歴史を見渡しても、100回負けた後、一回勝って敵を滅ぼした為
帝国を築いた人間もいる。
相手からしてみると100回勝ったが、敵を滅ぼせなかったために、
自身が滅ぼされたとも言える。

そう考えた場合、双方が共に勝つという事も起こりえる。
双方が共に目的を達成できるという状況も起こりえる。

勝敗とは相手(対象)があってはじめて為せる事であるが
相手の動き如何ではなく、自身がどう動くか、いかにして自身が主導権を握るか。
それが観点となる。

雑文ではあるが感じたことをメモ程度に記載。

0 件のコメント:

コメントを投稿