2014年1月12日日曜日

何も

何の失敗もなかった日、
何も学ばなかった日、
何に対しても心を動かされなかった日、
何をしたか思い出せない日、
日記に何も書くことのなかった一日は
時間を浪費しただけの日となる。

そこに在りながら、無かったようなもの。
食べて、寝ただけのようなもの。
生きながらにして死んでいるようなもの。

そんな日は努めて避けねばならないのではなく、
あってはならない。
贈り物をされて、礼も言わないようなものだ。

今日という一日はもうないというが
確かにない。
例えば、2014年1月12日。
どうぞ、歴史の彼方から同じ数字を持つ日をさがしてくるがいい。
どこにもないはずだ。
2014年1月12日、2013年1月12日、2012年1月12日...。
一年前は何してた、二年前はと年単位で物事を考えることがあるが
同じ日など何もないのだ。
今日、この日、今のこの時間が膨大な歴史、地球誕生以来の時の流れの中で唯一である。

手のひらから零れ落ちる水を口に運ぼうとするように。
二度とないもの、二度とえられない時間を
賢明に生きねばならない。
君が寝ている間も、食べている間も、二度とないのだから。

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